海外赴任というとお金が真っ先に上がるほど、給与や待遇が注目されます。
ですが、海外赴任前に経験者の先輩に、実際行ってみてどうでしたか?と聞いたところ、家族赴任した5人中5人が、家族の絆が深まったと言っていました。
私も実際に海外赴任してみて、行く前よりも確かに絆が深まったなと感じるのですが、なんでだろう? と振り返って言語化してみることにしました。
これから家族赴任するけど、お金以外のメリットって何があるの? という人はぜひ読んでみてください。
家族帯同の海外赴任で絆が深まる理由3つ
- 過ごす時間が増える
- 日本ではできない体験を一緒にできる
- いろんな壁を一緒に乗り越える
過ごす時間が増える
日本にいると、夫と妻は別々に行動することも多々あります。
それぞれ人間関係がありますからね。
ですが、海外赴任中は基本的に休みの日に一緒に過ごすことになるでしょう。
同じものを食べて同じ経験をする、つまり感情を共感する時間が増えます。
そうすると、必然的にお互いに話すことが増え、さらにいい関係を築くことができます。
日本ではできない体験を一緒にできる
日本でできない体験というとどんなことを想像しますか?
旅行、食べ物、歴史的な建造物、美術品、現地コミュニティでの交流、さまざまな経験があります。
日本にいると、夫と妻は別々に行動することも多々あります。
それぞれ人間関係がありますからね。
ですが、先ほど書いたように海外赴任中は基本的に一緒に休日を過ごすことになるでしょう。
そうすると、食事一つとっても、薄切りの肉がないという日本ではなかった苦労を味わったり、日本食レストランで寿司に思えない寿司を食べたり、現地のローカルフードを食べたりと、旅行だけではなかなか味わいきれない経験を満喫することができます。
さらに数年住むとなると、旅行先も、日本から行ったときには行かなかったような小さな町やイベントに行くようになるでしょう。
そういった現地での体験を共有することで、一緒に来てよかったと思う機会が増えます。
いろんな壁を一緒に乗り越える
絆を深めるためには深刻な問題を一緒に乗り越えるのが一番です。
例えば、
- 家から水漏れしておりお風呂が使えない
帰国後は笑い話にできましたが、当時は本当につらかったです。
フランスではよくある話なのですが、妻とはいまだに話題に上がります。 - 旅行先で行きたいところに行ったら閉まってた
正確には予約客のみ入場可能だったんですが、ウェブサイトを調べて問題なさそうだったので驚きました。 - 子供の教育方針でもめる
海外にいると子供の日本語教育に不安が出ます。
帰国した後勉強についていけるんだろうか?もっと勉強させた方がいいんだろうか?と心配になり、あれこれさせようとしたり、逆に自由にさせてればいいんじゃないの?とおおらかだったり、夫婦で方針が一致していればいいんですが、一致していない場合にはよく話し合う必要があります。
お金も時間も有限ですからね。
ただ、こういった話は日本にいると忙しくて全然していなかったという人もいるでしょう。
海外赴任をきっかけに、子供の教育に積極的に関わるようになった私の事例もあります。
今までできなかった話をすることは、本当に家族の絆を深めるいい機会です。 - お金の使い道でもめる
海外赴任と言えば給与UP!のイメージがありますが、豪遊できるほどではありませんでした。
これも家庭によりますが、限られたお金の中で何に優先して使うかというのは重要です。
私は現地通貨を使い切るつもりでいましたが、まさか足りなくなるとは思っていませんでした。
そんなときはこっそり日本円のカードを使いましたが、金銭面の振り返りもお互いの価値観を分かり合ういい機会になりました。 - 言語の壁を乗り越える
一緒に外国語を勉強したり、教えあったり、片方ができる場合は教えてもらったりすることで相手の新たな一面を発見できます。
特に、言語はある程度できる状態になっていたとしても、ニュアンスや慣用句や口語は、触れてみて初めて知るものがでてきます。
お互いに現地の人との交流中に知った言葉を共有することも、絆を深めることにつながりました。
まとめ
海外赴任では家族の絆が深まります。
- 過ごす時間が増える
- 日本ではできない体験を一緒にできる
- いろんな壁を一緒に乗り越える
ということが大きな理由です。
家族をチームと見立てて、目標を共有して、チームビルディングならぬファミリービルディングをしてみるのも面白いかもしれません。我が家でもホワイトボードを使って実践中です。
家族での海外赴任は楽しい面ばかりではありませんが、帰国後にはきっとよかったと思えるはず。
せっかくの海外赴任生活を楽しめることを願ってます。
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