【海外赴任の効果】お金だけじゃない!家族の絆が深まる3つの理由|駐在経験者が語る
「海外赴任って、給料は上がるかもしれないけど、大変なことも多いんでしょ?」
「家族を連れて行くメリットって、本当にあるの?」
海外赴任というと、キャリアやお金の面が注目されがちですが、実はそれ以上に「家族の絆」という、お金では買えない大きな財産を得られる可能性があります。
こんにちは!家族帯同での海外赴任経験がある、ふーさんです。赴任前に何人かの先輩駐在員に「実際どうでした?」と聞いたところ、5人中5人全員が「家族の絆が深まった」と口を揃えて言っていました。正直、当時は半信半疑でしたが、実際に自分自身が経験してみて、「なるほど、確かにそうだ!」と心の底から実感しています。
でも、なぜ慣れない土地での大変な生活を通して、家族の絆が深まるのでしょうか?
この記事では、私の実体験を振り返り、海外赴任(家族帯同)で家族の絆が深まる具体的な3つの理由と、それを裏付けるエピソードをご紹介します。これから家族で海外赴任をされる方、お金以外のメリットを知りたいと思っている方の参考になれば幸いです。
理由1:濃密すぎる!「家族時間」が圧倒的に増える
まず、物理的に家族と一緒に過ごす時間が増えることが、絆を深める大きな要因です。
日本にいると、
- 夫は仕事の付き合いや趣味
- 妻は友人とのランチや習い事
- 子供は友達との遊びや塾
など、家族それぞれが別々のコミュニティを持ち、別々に行動する時間も多いですよね。
しかし、海外赴任、特に慣れないうちは、頼れるのは家族だけという状況になりがちです。知り合いも少なく、行動範囲も限られるため、必然的に休日は家族で一緒に出かけることが多くなります。
「今日はどこ行く?」「何食べる?」「あれ面白かったね!」
同じものを見て、同じものを食べ、同じ体験をする。他愛ない会話かもしれませんが、こうした「感情を共有する時間」が圧倒的に増えることで、お互いのことをより深く理解し、自然とコミュニケーションが活発になるのです。
理由2:すべてが新鮮!「非日常体験」を家族で共有できる
海外生活は、毎日が新しい発見と驚きの連続です。日本では当たり前のことが、当たり前ではない。
- 食文化の違い: 「スーパーに薄切り肉がない!」「この野菜、どうやって食べるの?」「日本食レストランの“なんちゃって寿司”に絶句…でも、現地のローカルフードは意外と美味しい!」
- 旅行体験: 日本からのツアーでは行かないような小さな町へのドライブ、ガイドブックに載っていないローカルなお祭りへの参加、日本では考えられないような長期間のバカンス。
- 文化・芸術体験: 歴史的な建造物や美術館・博物館への訪問、現地の音楽や演劇鑑賞。
- 現地コミュニティとの交流: 言葉がおぼつかなくても、地域のイベントに参加してみたり、隣人と挨拶を交わしたり。
こうした日本ではできない「非日常体験」を家族全員で共有することは、共通の思い出となり、「あの時、大変だったけど面白かったね!」と後で笑って話せる最高のネタになります。旅行だけでは味わいきれない、「暮らす」からこその発見や感動を共有することで、「一緒に来てよかった」と感じる瞬間が増えていくのです。
理由3:チームになる!様々な「壁」を一緒に乗り越える経験
楽しいことばかりではありません。海外生活には、様々な困難やトラブルがつきものです。しかし、家族で力を合わせてこれらの「壁」を乗り越える経験こそが、絆を最も強くするのかもしれません。
生活トラブル(水漏れ、予約ミス etc.)
「家に帰ったら水漏れでお風呂が使えない!」「楽しみにしていた観光地が、まさかの予約客オンリーで入れなかった…」など、予期せぬトラブルは日常茶飯事。(我が家の水漏れ事件は、今では笑い話ですが、当時は本当に途方に暮れました…)言葉も通じにくい中、どうやって解決するか、家族で知恵を出し合い、協力し合う。こうした経験は、家族の結束力を高めます。
子供の教育方針を真剣に話し合う機会
「日本語の勉強、どうする?」「現地校と補習校、どっちを優先する?」「このままで帰国後ついていける?」…子供の教育に関する悩みは尽きません。夫婦で教育方針が異なる場合もあるでしょう。日本にいると忙しくて後回しにしがちなこれらの問題について、海外赴任を機に、夫婦で真剣に向き合い、徹底的に話し合うことになります。お金や時間という限られたリソースの中で、子供たちの将来のために何がベストか、共に悩み、考えるプロセスそのものが、夫婦の絆を深めます。(私も、これを機に子供の教育に深く関わるようになりました)
お金の使い方で価値観をすり合わせる
「海外赴任=給料アップ」のイメージがありますが、物価の高い国では思ったほど余裕がないことも。限られた予算の中で、「何に優先的にお金を使うか?(旅行?教育?食生活?)」を家族で話し合う必要が出てきます。「現地通貨を使い切るつもりだったのに、まさか足りなくなるとは…」という私の失敗談もありますが、こうしたお金に関する話し合いを通して、お互いの価値観を理解し、すり合わせていくことができます。
言葉の壁に親子で立ち向かう
家族全員が新しい言語を学ぶ必要がある場合、それは共通の目標となり得ます。一緒に単語を覚えたり、子供に教えてもらったり、現地の人との会話で知った新しい表現を共有したり…。親子で、夫婦で、言葉の壁という共通の課題に一緒に取り組む経験は、連帯感を生み、お互いの新たな一面を発見するきっかけにもなります。
【提案】家族をチームに!「ファミリービルディング」のススメ
これらの経験を通して、家族は単なる個人の集まりではなく、困難に立ち向かう一つの「チーム」になっていきます。
そこで提案したいのが、意識的に「ファミリービルディング」を行うことです。会社で行うチームビルディングのように、家族で目標を設定し、役割分担を決め、定期的にお互いの状況や気持ちを共有する場を設けるのです。
例えば、我が家ではホワイトボードを使って、
- 今週の家族の目標(例:みんなで新しい公園に行く、パパは〇〇を手伝う)
- それぞれの良かったこと・感謝していること
- 困っていること・助けてほしいこと
などを書き出し、週末に話し合うようにしています。これにより、お互いの状況が見える化され、より協力しやすくなりました。
まとめ:大変さの先にある、かけがえのない家族の宝物
海外赴任は、楽しいことばかりではありません。むしろ、大変なこと、辛いことの方が多いと感じる時期もあるでしょう。しかし、その経験を通して得られる「家族の絆」は、お金やキャリアでは得られない、かけがえのない宝物になります。
- 共に過ごす時間が増え、感情を共有できる。
- 日本ではできない特別な体験を、家族の共通の思い出にできる。
- 様々な困難を力を合わせて乗り越えることで、チームとしての結束力が生まれる。
もしあなたが家族帯同での海外赴任を控えているなら、不安もあると思いますが、ぜひこの「絆が深まる」という側面にも目を向けてみてください。
大変な時期も、きっと家族で支え合えば乗り越えられます。そして、帰国する頃には、「あの経験があったから、今の私たちがあるね」と、笑って話せる日が来るはずです。
せっかくの貴重な機会です。ぜひ家族一丸となって、海外生活を楽しんでください!
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