【海外赴任のリアルな家計簿】フランス駐在・子3人の月収・生活費を全公開!貯金はできる?

海外赴任生活


「海外赴任中の生活費って、実際どれくらいかかるの?」「給料は増えるって聞くけど、本当に貯金できる?」

海外赴任を控えている方や検討中の方にとって、現地でのリアルなお金の事情は、最も気になりつつも、なかなか情報が得られないテーマの一つではないでしょうか。周りの経験者に聞いても、具体的な金額までは教えてくれなかったりしますよね。

こんにちは!フランスに子供3人と赴任中の(した)技術職、ふーさんです。今回は、そんな「聞きたくても聞けない」海外赴任中のリアルな家計について、私の実際の月収と生活費の内訳を、具体的な数字を交えて、思い切って公開したいと思います!

この記事を読めば、

  • フランス(子連れ・技術職)のリアルな月収と支出バランス
  • どんなことにお金がかかるのか?(具体的な費目と金額)
  • 予期せぬ出費にはどれくらい備えるべきか?
  • 海外赴任で貯金は可能なのか?

といった疑問が解消され、ご自身の海外生活のシミュレーションや準備に役立つはずです。

海外赴任者の給与はどう決まる?私のケース(物価連動)

まず、私の給与についてお話しする前に、海外赴任者の給与体系について少し触れておきます。会社や個人の状況によって様々ですが、私の場合は、日本での給与(額面年収約750万円)をベースに、フランスの物価水準に合わせて調整された金額が支給されています。これは「物価連動」や「購買力補償」などと呼ばれる考え方で、赴任先でも日本と同程度の生活水準を維持できるように配慮されたものです。

このおかげで、現地の物価が高くても、給与がそれに合わせて調整されるため、生活が極端に苦しくなるのを防ぐ仕組みになっています。(※全ての会社がこの方式とは限りません)

【家計簿公開】手取り月収3900ユーロの内訳(フランス・子3人家族)

それでは、本題の家計簿です。私の現在の手取り月収は約3900ユーロです。技術職としての給与水準としては、フランス国内で見ても比較的高めかもしれません。この収入から、毎月どのような支出があるのか、具体的な内訳を見ていきましょう。

リアルな支出項目と金額

以下は、ある月の典型的な支出の内訳です。(ユーロ建て)

費目 金額(ユーロ) 備考
電気代 200 暖房など季節変動あり
ガソリン代 200 通勤・送迎・週末の外出など
食費 1,000 外食含む。フランスは食料品が高い印象
日用品 100 洗剤、トイレットペーパーなど
学費(学校関連費) 400 公立でも給食費、学用品代など
教育費(習い事・家庭教師) 700 子供3人分の習い事、家庭教師代
支出合計 2,600
予備費・臨時出費 300 後述する予期せぬ出費など
貯蓄(主に旅行積立) 1,000
収入合計 3,900

家賃や学費についての補足

  • 家賃: 上記支出に家賃は含まれていません。私の場合は会社が借り上げた社宅に住んでいるため、家賃は会社負担となっています。もし自己負担の場合、パリ近郊などでは家賃が非常に高額になるため、家計へのインパクトは相当大きくなります。
  • 学費: 子供3人で400ユーロは安いと感じるかもしれませんが、フランスの公立学校は基本的に授業料無料です。ただし、給食費や学用品、遠足代などが別途かかるため、このくらいの金額になっています。インターナショナルスクールなどに通う場合は、さらに高額な学費が必要です。
  • 教育費(家庭教師など): 現地語サポートや日本語維持のため、家庭教師をお願いしている費用が大きくなっています。これは家庭の方針によって大きく変わる部分です。

甘く見ちゃダメ!海外赴任で実際にあった「予期せぬ出費」

毎月の固定費以外にも、海外生活では予期せぬ出費が発生することが多々あります。日本での生活以上に備えが必要です。

車のタイヤ交換(300ユーロ!)

ある日突然、車のタイヤがパンク!安全のため4本とも交換することになり、約300ユーロの痛い出費となりました。車の維持費は、ガソリン代だけでなく、こうした修理費や保険料、車検代なども考慮に入れる必要があります。

子供の誕生日関連費(プレゼント&お呼ばれ)

子供の誕生日プレゼントはもちろん、現地の友達が増えると、誕生日会に呼ばれる機会も増えます。プレゼント代として毎回30ユーロ前後の出費。嬉しい悲鳴ですが、子供が多いと年間では結構な額になります。

意外と多い歓送迎会

海外赴任は人の入れ替わりが比較的激しいため、歓送迎会が開かれる頻度も日本より高いかもしれません。その都度、会費やプレゼント代などがかかります。

予備費の重要性と貯蓄事情

こうした予期せぬ出費に対応するため、毎月の予算には必ず「予備費」を設けておくことが非常に重要です。私の場合は月300ユーロを計上していますが、これで足りる月もあれば、オーバーする月もあります。

そして気になる貯蓄ですが、我が家では予備費を除いた残りの約1000ユーロを、主に家族旅行のための資金として積み立てています。フランスは物価が高いため、これだけでは潤沢な旅行資金とは言えませんが、近隣国へのショートトリップなどを楽しむことはできています。

日本円での貯蓄(帰国後のための資金など)は、別途日本での給与口座で行うなど、家計管理を工夫する必要があります。手取りが増えたように感じても、現地での支出も増えるため、「海外赴任=自動的に大金持ち」とはならないのが現実かもしれません。

生活費は工夫次第?食費に対する考え方

今回公開した家計簿を見て、「食費1000ユーロは高すぎない?」と感じた方もいるかもしれません。確かに、自炊中心で食材選びを工夫すれば、月300ユーロ程度に抑えているご家庭もあるようです。

しかし、我が家では「食は生活の基本であり、楽しみでもある」と考えています。せっかくフランスにいるのだから、美味しいチーズやワイン、パン、現地の食材などを楽しみたい。もちろん無駄遣いはしませんが、食費はある程度かけるという方針です。

何にお金をかけるか、どこを節約するかは、各家庭の価値観や優先順位次第です。我が家の例はあくまで一例として捉え、ご自身のライフスタイルに合わせて調整していくことが大切です。

まとめ:リアルな数字を知り、賢く海外生活を設計しよう!

今回は、フランス駐在・子3人家族のリアルな家計簿を公開しました。

  • 海外赴任者の給与は、物価などを考慮して決定されることが多い(会社による)。
  • 手取り月収3900ユーロでも、食費・教育費・光熱費などで支出は多くなる(家賃除く)。
  • タイヤ交換、誕生日会など、予期せぬ出費への備え(予備費)は必須。
  • 貯蓄は可能だが、自動的に大金が貯まるわけではない。家計管理と優先順位付けが重要。
  • 生活費の使い方は、各家庭の価値観次第。

少し夢のない内訳だったかもしれませんが、これがリアルな一例です。海外赴任は、お金の面でも日本とは勝手が異なります。事前にこうしたリアルな情報を知っておくことで、より現実的な資金計画を立て、安心して現地での生活をスタートさせることができるはずです。

ぜひ、ご自身の状況に合わせてシミュレーションし、賢く、そして楽しく海外生活を送るための一助としてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました