現地校の面談でわかった1年過ごした子供の言語力

私の息子の言語力がどうなったかについてお知らせします。
いま、4歳ですが、3歳からフランスの幼稚園に通い始め、1年前からフランスの言葉と文化にどっぷり浸かっています。
幼いながらも、また外国語環境にありながらも、素晴らしい適応力と強い学習能力を示しています。しかし、フランス語の習得、特に友達とのコミュニケーションや自分の考えや気持ちを表現することに関しては、まだ課題が残っています。
例えば、彼は先生の指示を理解できます。色の名前もフランス語で言えますし、食べ物の名前も覚えています。
でも、自分の気持ちをフランス語でいうことができません。
泣いているときになんて言えばいいのか、怒っているときになんて言えばいいのか、おなかが減った、のどが渇いた、親が使わない言葉を覚える機会が非常に少ないのです。
そのため、先生との面談では、支持は理解してくれるけど気持ちを伝えられなくてよくケンカになっているといわれました。日本人だから、フランス語をうまく使えてないから仕方ないよと言われました。
でも、子供にとっては仕方なくないのです。

このように、外国語環境に適応するための課題に直面することは、駐在員に同行する幼い子どもたちにとって珍しいことではありません。
私が海外赴任の話を受けた時に、みんなこう言いました。

「子供のはなれるのが早いから大丈夫だよ」

全然大丈夫じゃありません。
特に、言語能力がまだ十分に発達していない幼児にとっては、新しい言語を習得するプロセスは困難です。単純に、言葉の習得に2倍の時間をかけているようなものです。
さらに、学校教育の速いペースで行われる語学教育では、子どもがたった1年で新しい言語を完全にマスターできるような十分なサポートは得られないかもしれません。
実際、学年を落として入学する子供もいるほどです。

このような問題を考慮すると、言語能力を伸ばし続けるために、家族がさらなるサポートをするしかありません。
そのためには、教育用のビデオや本、ゲームなどの没入型言語教育や、友人や先生とその言語を話す練習をする機会などを組み合わせることが必要です。
ただ、英語教育は豊富でも、フランス語となると途端に数が少なくなります。
そのため、子どもを地域社会に溶け込ませ、語学教師を雇って1対1のレッスンを受けさせることが最も効果的でした。
そうすれば、子どもが最も必要とする特定の分野に的を絞ったサポートを提供することができます。

最後に、子どものアイデンティティ確立のためには、現地の言葉と文化だけでなく、日本語や日本の文化とのつながりを維持することも重要です。私は学習用タブレットのスマイルゼミを使っていますが、日本語教育の貴重なツールとなっています。

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