我が家の事例紹介 言葉の通じない学校

長女が 年長でフランスの学校に通い始めた時のこと

MS(日本でいう年中さん)でフランス現地校に入学した娘ですが、通い始めてすぐに、学校で嫌なことがあり学校に行きたくないと言いました。

実際にどういうことか聞いてみると周りの子が一緒に遊んでくれないということでした。

しかも、遊びに誘っても断られてしまうことを毎日泣いていました。

先生もフォローはしてくださるのですが、日本と違って先生が一緒に遊ぶということはありません。

そうすると、子供が何とかするしかないんです。

実際に子供同士で仲良くできるできないというのは言葉によるコミュニケーションができるできないというところが大きく関わってきます。

そのためフランス語を覚えて「一緒に遊ぼう」「遊びたくない」「これをやりたい」「これをやろう」そういったことが言えるようになるまではなかなか学校のクラスに馴染めなかったです。

毎日、「明日も学校に行かなくちゃダメ?」と聞かれました。

長男幼稚園年少の場合

PS(日本の年少さん)なら大丈夫かなと思っていたのですが、こちらもすんなりとはいきませんでした。

彼の場合は自分のプライドが邪魔をして同級生からフランス語を学ぼうとしませんでした。特に、Covidで先生がマスクをしていたということもあり、口の動きをまねるということが子供同士でしかできなかったんです。

そのため先生との面談の時に彼の学習に対して協力をしてくれということを言われたことがあります。ただ、これは彼のこだわりだったので結局受け入れてはくれませんでした。

同級生が先生になるということを素直に受け入れられるタイプであれば問題なかったのですが、彼の場合はここが非常に難しかったです。

そのため家で発音練習のサポートをしたり、絵カードを作って友達コミュニケーションをするサポートをしたりということをしました。

彼はフランスで2年を過ごしても まだ仲の良い友達ができずよく学校に行くといじめられるから行きたくないということを言います。

先生と相談していますが、特にいじめというよりは言葉が分からなくてコミュニケーションがうまく取れないということがまだ続いているようです。

相手の子は遊ぼうと誘ってくれているのに、本人は追いかけられていじめられていると泣いています。

今後どうしていくかは毎日の悩みです。

幼稚園年少前の場合

フランスではTPSといって、幼稚園の前にプレ幼稚園のように通える機関があります。次男はここから始まりました。

年少さんより小さい子なので、言葉の問題というよりは単純に幼稚園に行く行かないというところの親は親と離れることができるかというところが問題になりました。

幼稚園に着いてから、全力で生きたくないと大泣きする、物や服を投げる、おもらしをしたりお昼寝の時間に寝ない。

これはフランス語の指示を理解できなかったということもあると思いますが、とにかく大変でした。

日本でも幼稚園年少だと 色々な不安がを感じ取り泣いてしまう子がいたことを覚えています。

このため長い目で見ていますが通い始めて1年経ってもフランス語の理解が乏しく、仲がいい子と遊べてはいるものの語学力という意味ではまだまだ身についていません。

これはよく聞く一年もあれば子供はペラペラ話すようになるよということに対して、本当に子供によるということと、我が家の場合は一年では足りないということを実感しています。

現地校に通う子供のケア

上記の通り、現地校に通うことはとても大変です。これが日本語学校がある地域ならどれだけ助かったか、いっそ単身赴任にしてしまうか何度か話し合いもしました。

最終的にはもう少しがんばろうということになったのですが、子供に対するケアで効果的だったもの、アイデアとしてやろうとしたけどまだやる必要がなかったものをまとめておきます。

  • 絵カード
    物の絵や動作の絵とフランス語が書かれたカードです。トイレや水筒、おなかが減った、どこかが痛いなど、簡単なコミュニケーションを先生ととるためにもたせました。
    こちらは1か月ほどで不要になりましたが、最初はあってよかったと子供たちも言っています。
  • 毎日のご褒美とほめること
    夕飯の後にデザートをつけるようにしました。
    毎日、今日も学校頑張ったね。とほめて、できるだけ楽しみを見つけてもらえるようにしました。
    ただ、ずっと続くとご褒美感はなくなってしまったため、今では金曜日だけは好きなデザート、ほかの日は安いものという風にしています。
  • 学校であった嫌なこと、よかったこと、明日楽しみなことを聞く
    学校であった嫌のことを聞くようにすると、本当に苦労していることがわかります。
    日本の学校ですら子供同士の関係はわかりにくいですから、駐在先だともっと大変です。なので、しっかり話を聞いて、その話が本当かを先生に聞くようにしています。
    ただ、先生によっては全然相手にしてくれないので、その場合は校長先生と相談になるため大変です。
    よかったことと明日楽しみにな事は少しでも楽しいところを見つけて学校に行ってもらおうとして考えた結果です。
    大体は明日の給食なんだろう、でした。
  • ぬいぐるみを持たせる
    これは学校によると思いますが、心のよりどころとしてぬいぐるみを持たせました。
    なくなることが心配でしたが(実際にキーホルダーは引きちぎられたことがあります)こちらも心の支えになってくれていました。
  • 一緒に寝る
    もう子供は分かれて寝ていたのですが、学校に通い始めてからは親と一緒に寝る日を作りました。
    やはりそばにいてほしいらしく、寝つきがとてもよくなりました。

このほかにも書ききれないくらいいろいろ試したのですが、上記が効果的だったもの5選になります。

続いてはこれからやろうとしていることです。

  • フランス語の数字リストを作って、できたところにシールを貼っていく
  • 友達を想定したお話ゲームをフランス語でやってみる
  • 遊びのルールを日本語で一緒に勉強する

このあたりを試していこうと思っています。勉強よりも人間関係が問題なのですが、勉強ができると自信がついているのも事実としてあるので、こんな計画です。

何か質問があればぜひお問い合わせください

コメント

タイトルとURLをコピーしました