海外赴任トラブル 子供が学校でけんかした時

海外赴任で直面するトラブルは、仕事だけではありません。

特に、お子さんがいると、家族帯同特有の問題が発生することもあります。

我が家が実際に体験した例はこちらです。

「ちょっとうちの子がお宅の子からいじめられてるんだけどどういうこと?」

青天の霹靂とはまさにこのこと。
しかも言ってることは理解できてもニュアンスまでは伝わりません。

最終的には校長先生に入ってもらって、特に大きなトラブルではなくてよくある子供同士のけんかだということでお互いに納得しましたが、言われた時にはびっくりしました。

海外で生活していなくても、学校という集団生活では子供同士のトラブルはよくあることです。なので、日本で生活をしていた時とやることは変わりませんし、特に心配いりません。
問題ないのは、言葉の壁があるため、お互いの言いたいことが伝わらないことです。
なので、可能であれば現地で生活の長い日本人の方や、専門業者に、通訳をしてもらうといいでしょう。
我が家でも助けていただきました。

ただ、子ども同士のトラブルは大人が介入しなくても自然に解決するものもあります。

ですが、時には大人の関与が必要な場合もあります。

ここでは、今後同じような状況に遭遇したときに役立つ方法を紹介します。

1.冷静に状況を把握する
まず、冷静に状況を把握することが大切です。
お子さんが言っていることは、お子さんから見た視点です。
そのため、自分が思ったことや感じたことを、そのまま起こったことだということがあります。
そうすると、たいていの場合は、相手が悪いことになっています。
ですので、子どもの話や他の保護者の意見を聞き、問題の本質を理解しましょう。
また、学校に相談し、子どもの話を確認することも大切です。

2.相手の親とコミュニケーションをとる
これは相手の親の対応次第ですが、、相手の親と話し合い、子どもの置かれている状況を共有するのが理想的です。
感情的になる場合には、仲介役に入ってもらいましょう。
また、文化的な違いから問題が発生していることもあります。
例えば、フランスではよく「ぶっ」と噴き出します。これは、別に相手に唾を吹きかけようとしているわけではなく、表現の一例です。
このように、お互いを理解することで、解決策が見つかるかもしれません。

3.学校と調整する
学校に状況を報告し、協力してもらいましょう。
フランスでは、いじめは学校の管轄になっています。
指導しても改善しない場合は、いじめている側が転校になるほどです。
学校は子どもたちの教育機関であり、安全な学校生活を送ることができるようサポートしてくれます。そのため、基本的には学校は子供たちの味方であり、問題の解決に協力してくれると思っておきましょう。
他国の場合は、学校の責任範囲を調べておきましょう。
そのためにも、まずはこの問題は親同士で解決すべきか、先生が対応してくれるかは、直接聞いてみることをおすすめします。

4.問題の解決策を探る
自分の子どもが何か悪いことをしたときには、相手の子どもに謝ることが大切です。
これは、相手が悪い場合には自分の子供に謝ってもらうということでもありますが、相手の行動を変えようとすると一気に難しくなるので、謝ってくれたらラッキーくらいに思っておきましょう。
そもそも、謝るということで問題は解決しないのです。
そのため、お互いの子どもがどのような問題を抱えているのかを確認し、解決策を探ることが大切です。

5.子どもと話し合う
子どもは、大人が介入する前に、自分たちで問題を解決しようとすることがあります。
子供たちのどちらが悪いということを突き止める場ではなく、事実確認して、どうすればもっとよかったと思うか、これからどうしていけば楽しく過ごせるかを話し合ってみることもおすすめです。
これも、お互いの親ではなく、誰か別の人に仲介してもらえるとスムーズに進みます。

海外赴任で生活や仕事に疲れているところに子供の問題まで出てくると、ますます疲弊してしまうと思います。
そんな時には、同じ赴任者仲間や現地コミュニティ、ネット相談を活用して、少しでも気持ちを楽にしてください。
気持ちに余裕がないと、ついつい子供に怒ってしまいがちです。
いっそ、定期的に相談する相手を作っておき、毎週1時間は困っていることを吐き出す時間にしてもいいでしょう。

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