「海外赴任の内示…嬉しいけど、英語(現地語)が全くできない…」
「学生時代から語学は苦手。こんな私に海外で仕事なんてできるわけない…」
海外赴任という大きなチャンスを前に、深刻な「語学コンプレックス」に悩んでいませんか? 周囲からは「なんとかなるよ」と言われても、不安は募るばかり…
こんにちは!フランスでの駐在経験がある、ふーさんです。何を隠そう、私も典型的な「語学苦手」人間でした。英語学習は中学の「This is a pen」から始まり、高校受験の英語の点数はギリギリ。理系選択で大学受験では英語を避け、社会人になってからも語学とは無縁の生活…
そんな私が、ある日突然フランスへの赴任を命じられたのです!(フランス語なんて、Bonjourすら怪しいレベル!)
「終わった…」と思いました。しかし、結果的に、語学力ゼロ同然の状態からでも、なんとか仕事をこなし、現地での生活を乗り切ることができたのです。
この記事では、かつての私と同じように語学力に不安を抱えるあなたに向けて、
- 私の「残念な」語学学習歴
- それでも海外で仕事ができた「サバイバルコミュニケーション術」
- 言葉が通じない時の「秘密兵器」
- 語学力以上に最も重要だと痛感した「マインドセット」
について、私のリアルな体験談を交えながらご紹介します。「語学力がないから海外赴任は無理」なんて諦める前に、ぜひ読んでみてください! きっと勇気が湧いてくるはずです。
【告白】私の残念すぎる語学学習ヒストリー
まず、私がどれだけ語学が苦手だったか、赤裸々にお話しします…
- 中学時代: 英語学習スタート。「This is a pen」で躓く。文法の意味が理解できず、先生は鬱で不在に…。母親が買ってきたドリルをひたすらこなすも、根本的な理解は曖昧なまま。
- 高校受験: 英語の点数は合格ボーダーラインぎりぎり。他の科目でなんとかカバー。
- 大学受験: 迷わず理系を選択し、英語の比重が低い受験方式を選ぶ。
- 大学時代: 研究室に留学生が来ても、知っている英単語を並べるだけで乗り切る(乗り切れていなかったかも…)。
- 社会人: 英語を使う機会はほぼゼロ。TOEIC?なにそれ美味しいの?状態。
…と、お世辞にも語学が得意とは言えない、むしろ典型的な日本の英語教育の「落ちこぼれ」だったと言えるでしょう。そんな私が、いきなりフランス語圏へ…絶望的な状況でした。
【実践術1】完璧じゃなくてOK!「単語+短文+α」で意外と通じるサバイバル会話術
しかし、現地で仕事をするうちに気づいたのです。完璧な文法や流暢な発音じゃなくても、意外とコミュニケーションは取れる、ということに。
私が仕事でよく使っていた(であろう)シンプルな英語表現(フランス語も同様のレベルでした)を例に挙げると…
- 「これでいい?」を確認したい時:
Is it OK? / Is this OK? / Is that OK?
(指差しや現物を見せながら) - 何かをお願いしたい時:
I want you to do [具体的なこと].
(例:prepare for the meeting
– 会議の準備)
Could you prepare [具体的なもの]?
(例:a document for Japan
– 日本向けの資料) - 理由を説明したい時:
Because [簡単な理由]. I want to explain it.
ポイントは、
- 知っている簡単な単語と基本的な文型を使い回す。
- ジェスチャーや表情、指差しなどを最大限に活用する。
- 具体的な物や資料を見せながら話す。
- よく使うフレーズは丸暗記してしまう。
もちろん、これだけでは複雑な議論はできません。しかし、日常的な業務の指示や確認であれば、意外とこれで乗り切れてしまう場面も多かったのです。大切なのは、完璧を目指さず、とにかく「伝えよう」とすることでした。
【実践術2】言葉を超えろ!最強の秘密兵器「お絵描きコミュニケーション」
それでも言葉だけではどうしても伝わらない、理解できない…そんな時の最終兵器、それが「絵を描く」ことです!
これは本当に効果絶大でした。なぜかフランス人の作るレポートや資料には図や絵が少ないことが多いのですが(文化の違い?)、ビジュアルで示すことの分かりやすさは万国共通です。
- 複雑な構造やプロセスを説明したい時: 簡単な図やフローチャートを描く。
- 物の場所や行き方を尋ねたい時: 地図を描いたり、目的の物の絵を描いたりする。(例:駅の場所を聞きたいなら、電車の絵を描いて
"I want to go here. Help me!"
で通じます!) - 言葉の認識が合っているか確認したい時: 相手の言ったことを簡単な絵にして「これで合ってる?」と確認する。
常にメモ帳とペン(またはスマホのお絵描きアプリ)を持ち歩き、言葉に詰まったらすぐに絵を描く! これだけで、コミュニケーションの壁を乗り越えられる場面がたくさんありました。絵心は必要ありません。伝えたいという気持ちが大事です。
【最重要】語学力より大切?「失敗を恐れない」マインドセット
様々なサバイバル術を駆使しても、やはり間違いは起こします。発音が悪くて笑われたり、文法がめちゃくちゃで呆れられたり(したかもしれません)。
日本でテスト中心の英語教育を受けてきた私は、「間違えること=恥ずかしいこと、ダメなこと」という意識が強く、最初は話すこと自体に強い抵抗がありました。
しかし、周りの(語学が堪能なわけではないのに、物怖じせずコミュニケーションを取っている)駐在員たちを見て、そして自分自身が試行錯誤する中で、痛感したことがあります。
語学の上達において、最も重要なのは「間違えることを恐れない」マインドセットである
ということです。
- 間違いは成長の糧: 間違えるからこそ、正しい表現を覚えられます。完璧を目指すあまり話さないより、ブロークンでも話した方が100倍マシです。
- 誰もあなたの間違いを笑わない(ことが多い): 一生懸命伝えようとしている人を、無下に扱う人は(特にビジネスの場では)多くありません。むしろ、助けようとしてくれる人の方が多いはずです。
- 恥ずかしいのは挑戦しないこと: 間違うことより、失敗を恐れて何も行動しないことの方が、よっぽど後悔に繋がります。
家庭教師をつける、オンライン英会話をやる、といった学習ももちろん大切ですが、それ以上に「間違ってもいいから、とにかく話してみる!」「伝わらなくても、別の方法で伝えてみる!」という前向きで積極的な姿勢(マインドセット)を持つことが、語学力に関係なく海外で生き抜くための、そして結果的に語学力を伸ばすための、最大の秘訣だと私は確信しています。
まとめ:語学力は後からついてくる!まずは飛び込む勇気を
海外赴任を前に、語学力への不安で一歩を踏み出せない…その気持ちは痛いほど分かります。かつての私もそうでした。
しかし、私の経験から言えるのは、完璧な語学力は、海外赴任の「必須条件」ではないということです。
- シンプルな言葉とジェスチャーでも、意外とコミュニケーションは取れる。
- 言葉がダメなら「絵」で伝えればいい。
- 最も大切なのは、間違いを恐れず、積極的に関わろうとする「マインドセット」。
もちろん、語学力はあればあるほど良いに決まっています。赴任が決まったら、できる範囲で学習を進めることは大切です。でも、「語学力がないから無理」と最初から諦める必要は全くありません。
むしろ、現地に飛び込んで、必要に迫られてコミュニケーションを取る中で、語学力は後から自然と(必死に努力すれば、ですが!)ついてくるものです。
不安でいっぱいかもしれませんが、どうか勇気を出して、新しい世界への一歩を踏み出してみてください。きっと、想像以上の成長と発見が待っていますよ!
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