フランス人同僚のデモに対する反応

フランスではデモとストがよくあります。

直近では年金改革に対してデモが巻き起こってますね。

せっかくなので当時の同僚にどう思っているのか聞いてみました。

定年間際の人の反応

「俺には関係ないから特に何も思わない。

 だけど、俺が若いころはもっと労働時間が長かったから、合計労働時間は変わらないんじゃないか。

 だから変な感じがするよ」

ということでした。日本に対して一人当たりGDPではフランスのほうが高いんですが、総労働時間はフランスのが短いのです。

フランスの雇用契約は一日7時間労働、週35時間労働という契約が一般的です。

日本だと8時間が標準的であることを考えると、自由に使える時間が毎週5時間も違うんですね。

でもこうなったのは割と最近で、1936年に週40時間、1982年に週39時間、そして、2000年に週35時間労働へと徐々に減少しています。

そのため、聞いた人はすでに40年働いているので、週39時間の時代を経験しているんですね。

若い者はけしからん!とは言ってませんでしたが、働くことに対する変化に対して思うところがありそうでした。

若者の反応

「地獄が伸びる」

端的だけどわかりやすい。

こういった考えもあってか、今回のデモはめちゃくちゃ激しいですね。

みんな働きたくないんだなあというのがよくわかります。

なんでデモが平和じゃないの?

平和なデモもあったんです。

ただ、過激なことをしないと法案が通ってしまう→さらに過激なことをすることが正当化されていく

という循環が起こっています。

今回も警察署が焼かれたり車が焼かれたり銀行が壊されたりとかなり過激なことが起きています。

そうすると当然逮捕される、というわけではなく、逮捕されたりされなかったりです。

火事と喧嘩は江戸の華という言葉がありますが、

私からするとデモとストはフランスの華という感じです。

それくらい一般的なので、本当に不思議な感じがします。

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