【海外子女の日本語教育】どうしてる?駐在家庭が試した通信教育3選|スマイルゼミ・JOES・補習校比較

「海外生活、子供の日本語力が心配…」
「現地校だけだと、日本語を忘れてしまいそう…」
「日本に帰った時のために、どんな通信教育がいいんだろう?」

海外で子育てをする上で、お子さんの日本語教育をどう維持・向上させていくかは、多くのご家庭にとって大きな課題ですよね。特に、日本人学校や補習校が近くにない地域にお住まいの場合、家庭学習や通信教育が頼みの綱となります。

こんにちは!海外(フランス)で3人の子供を育てた経験のある、ふーさんです。我が家も、子供たちの日本語力をどう維持していくか、様々な方法を模索しました。その中で、実際に試してみて、それぞれに特徴や注意点があった通信教育サービス3つについて、今回はご紹介したいと思います。

この記事では、

  • スマイルゼミ(タブレット教材)
  • 海外子女教育振興財団(JOES)の通信教育
  • オンライン日本語補習校

の3つを取り上げ、それぞれのメリット、デメリット(注意点)、そして我が家でのリアルな使用感を比較しながら解説していきます。海外での日本語通信教育選びに悩んでいる方の、具体的な比較検討材料となれば幸いです。

【選択肢1】スマイルゼミ:ゲーム感覚で楽しく継続!でも海外特有の注意点も

言わずと知れた人気のタブレット通信教育。我が家もメインで活用していました。

メリット:自発的な学習習慣、文化理解

  • 子供が自らやりたがる: ゲーム要素が満載で、勉強というより遊び感覚で取り組めるため、学習習慣がつきやすいです。
  • 日本の文化に触れられる: 季節の行事などがコンテンツに含まれており、海外にいながら日本文化を学べます。
  • 親の負担が少ない: 自動丸付け機能などがあり、親がつきっきりになる必要がありません。
  • 海外でも問題なく使える: Wi-Fi環境があれば、教材のダウンロードや更新は日本と同じように行えます。「おでかけモード」でオフライン利用も可能。

デメリット:時差イベント参加不可、故障・付属品入手の壁

一方で、海外利用ならではの重大な注意点があります。

  • 時差でイベント参加困難: 日本時間基準の朝活イベントなどは、ヨーロッパ在住だと深夜になり参加が難しいです。(これが子供のモチベーションに影響することも…)
  • 【最重要】海外発送不可による故障・付属品問題: タブレット本体や専用タッチペンが故障・紛失した場合、修理や追加購入のために一度日本に送る必要があります。時間も費用もかかり、これが最大のネックです。予備のタッチペン・替え芯の事前購入は必須!

※スマイルゼミの海外利用に関するデメリット・対策の詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。
「スマイルゼミ海外利用のデメリット」記事へのリンク

こんな家庭におすすめ!

  • 子供に楽しく学習習慣をつけさせたい家庭
  • 親がつきっきりで教える時間がない家庭
  • 日本の文化にも触れさせたい家庭
  • 海外発送不可のリスクを理解し、事前準備ができる家庭

【選択肢2】海外子女教育振興財団(JOES):日本の教科書準拠!でもPC環境に注意?

海外に住む子供たちの教育支援を目的とした財団が提供する通信教育です。長年の実績があります。

メリット:日本の学習指導要領準拠、添削指導

  • 日本の教科書に準拠: 日本の学校の進度に合わせた学習が可能です。帰国後のスムーズな移行を目指す場合に安心感があります。
  • 添削指導あり: 提出した課題に対して、丁寧な添削指導を受けられます。(コースによる)
  • 多様なコース: 国語・算数(数学)だけでなく、作文コースなどもあります。

デメリット:PC(キーボード入力)推奨?教材の形態

我が家で算数コースを試した際の注意点です。(※現在は改善されている可能性もあります)

  • PCでの利用が基本?: 子供向けの学習画面ですが、答えの入力などがキーボード操作を前提としているように感じました。
  • タブレットでの操作性: タッチパネル対応のPC(我が家はSurfaceを使用)なら子供でも入力できましたが、通常のタブレットだと操作しにくい可能性があります。
  • 日本語キーボードの問題: 海外では日本語配列のキーボードは手に入りにくいです。ローマ字入力に慣れていない低学年の子にはハードルが高いかもしれません。
  • 教材の形態(当時): 音声データやPDF配信などが中心で、スマイルゼミのようなインタラクティブな楽しさは少なめかもしれません。

こんな家庭におすすめ!

  • 日本の教科書レベルに合わせてしっかり学習を進めたい家庭
  • 添削指導を重視する家庭
  • 子供がPC操作やキーボード入力に慣れている、または親がしっかりサポートできる家庭
  • インタラクティブ性よりも着実な学習内容を求める家庭

※最新の教材内容やシステムについては、必ず海外子女教育振興財団の公式サイトでご確認ください。

【選択肢3】オンライン日本語補習校:ライブ授業で刺激!でも環境整備が必要

物理的に通うのが難しい地域でも、オンラインで日本語補習校の授業を受けられるサービスが登場しています。

メリット:リアルタイム授業、他の子との交流

  • ライブ授業の臨場感: 先生とリアルタイムでやり取りでき、他の生徒と一緒に学ぶことで刺激を受けられます。
  • 他の子供との交流: 海外にいながら、他の日本人のお子さんと日本語で交流できる貴重な機会になります。
  • 多様なコース設定: 国語だけでなく、算数や社会、日本の文化などを学べる場合もあります。

デメリット:時間的制約、親のサポート(IT設定等)

  • 授業時間が固定: ライブ授業のため、時差や他の習い事との兼ね合いで、都合の良い時間帯のクラスが見つからない可能性も。
  • 親のITサポートが必要: Zoomなどのツール設定、マイクやカメラのトラブルシューティングなど、ある程度の親のITリテラシーとサポートが必要になります。
  • 費用: 補習校によって異なりますが、一般的にタブレット教材よりは高額になる傾向があります。

我が家もZoomでの授業を体験しましたが、先生はオンライン授業に慣れており、子供もスムーズに参加できました。ただし、やはり事前の設定や、授業中のちょっとしたトラブル対応は親が行う必要がありました。

こんな家庭におすすめ!

  • 他の子供たちと一緒に学ぶ環境を重視する家庭
  • リアルタイムでの授業に魅力を感じる家庭
  • 授業時間に柔軟に合わせられる家庭
  • 親がオンラインツールの設定等をサポートできる家庭

【比較まとめ】我が家に合うのはどれ?選ぶ際のポイント

項目 スマイルゼミ JOES通信教育 オンライン補習校
学習スタイル タブレット (ゲーム感覚) PC/紙 (教科書準拠) オンラインライブ授業
楽しさ・継続しやすさ (自発的) (内容による) (交流あり)
学習内容 独自カリキュラム + 文化 日本の教科書準拠 学校による (国語中心が多い)
親の負担 少ない (自動化) 普通 (PC操作補助等) やや多い (ITサポート等)
海外での注意点 故障/付属品入手困難 PC環境/キーボード 時差/スケジュール
費用目安 中~高 (コースによる)

選ぶ際のポイント

  • 子供の性格と学習スタイル: ゲーム好き?こつこつ派?みんなと一緒がいい?
  • 親の関与度・ITスキル: どれくらいサポートできるか?
  • 学習目標: 日本の勉強についていくこと?日本語でのコミュニケーション維持?文化理解?
  • 予算と時間的制約
  • 海外利用のデメリットへの対策ができるか?(特にスマイルゼミ)

まとめ:選択肢は色々!子供に合った方法で日本語学習を続けよう

海外での日本語教育には、様々な選択肢があります。今回ご紹介した3つの通信教育も、それぞれに良い点と注意点がありました。

  • スマイルゼミ: 楽しさ・手軽さ◎、ただし海外利用の準備は必須!
  • JOES通信教育: 日本の学習準拠◎、ただしPC環境と教材形態に注意。
  • オンライン補習校: ライブ感・交流◎、ただし時間的制約と親のサポートが必要。

完璧な教材はありません。大切なのは、それぞれの特徴を理解し、お子さんの性格や学習スタイル、ご家庭の状況に合わせて、無理なく継続できる方法を選ぶことです。

場合によっては、複数のサービスを組み合わせたり、時期によって切り替えたりするのも良いかもしれません。

ぜひ、この記事を参考に、お子さんにとって最適な日本語学習環境を見つけてあげてください!

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