海外なんて行きたくない!でも辞令が出ちゃったどうしよう。とお悩みの方。
気持ちはよくわかります。
辞令が出てしまった場合、撤回してもらうのは非常に難しいですが、だめもとで「本当にいかないといけないなら転職します」と宣言しましょう。
それでもだめなら本当に転職しか選択肢がありません。
でもその前に、海外赴任のメリットとデメリットも振り返ってみましょう。
海外赴任はメリットがある反面、デメリットもあります。
ちょっとだけ不安、という場合、その不安な気持ちのまま赴任してしまって、鬱になって帰国する、現地メンバーとあまりにもうまくいかずに早期帰任を希望する、ストレス発散で遊びすぎて強制帰任、いろんな人がいます。
その気持ちをそのままにしておくと後悔すること間違いなし。
メリットデメリットを確認して、どうしてもメリットを魅力に感じなければ転職+退職することも選択肢です。
この記事では
- 海外赴任をいつ言われるか
- 海外赴任のメリット
- 海外赴任のデメリット
- 断り方転職+退職する場合の流れ
を説明していきます。
海外赴任っていつ言われるの?
私の勤務先では、赴任日の3か月~1年ほど前でした。
先に海外赴任している先輩社員である前任者がいて、その人と入れ替わる場合にはほぼほぼ帰任時期が決まっているため、1年ほど前から後任を探し始めるようです。
ただ、前任者が体調を崩した、病気が見つかった、家族に不幸が、などなど、いろいろな理由で任期満了できない方もいます。そのため、急に声がかかることもあるようです。
自分の部署から海外赴任者が行っているかはご存知だと思うので、その人の帰任時期を計算しておいて、半年~1年前に言われなければまず後任に選ばれることはないでしょう。
自分は行きたくないけど海外赴任したい人がいる場合は、部署に関係なく選ばれる可能性もあるので、上司に「そういえばAさんが海外行きたいって言ってましたよ。私は遠慮したいんですけどね」と何かの際にこそっと教えておいてあげましょう。
Aさんが本当に行きたければ、ヘルプありがとう!と思ってくれます。
行きたくないんだけどメリットってあるの?
海外赴任のメリットは会社にもよりますが、以下のようなものが多いです。
詳しくは会社によりますが、参考にしてください。
- 手取り給料が1.5倍
現地通貨建てと留守宅手当でもらえ、現地通貨に関しては円安であれば円換算でさらに1.5倍もらえます。
私の実例はこちら
https://www.fkidlog.com/%e6%b5%b7%e5%a4%96%e8%b5%b4%e4%bb%bb%e6%89%8b%e5%bd%93%e3%81%ae%e4%b8%80%e8%88%ac%e4%be%8b/ - 住宅が借り上げ
これほんと大きいです。日本で単身なら、家賃やローンを払っている人も多いでしょう。
4人家族で家賃15万円であれば、そっくりそのまま会社が払ってくれます。
これがあるので海外赴任者は生活費に使える金額が多くなるんです。 - 子供の学費補助
会社に寄りますが、全額補助になるところもあります。
特に、英語以外の国で日本人学校が近くにない場合は、インターナショナルスクールを選択する人も多いでしょう。
全額補助が出る場合は学費で学校を選ばなくて済むため、日本では考えられないような高額な学校に通うこともできます。 - 光熱費無料
家賃と一緒に会社が負担してくれることも多いです。
特に最近は光熱費の高騰が激しいため、会社負担だと助かります。 - リゾートマンションのようなコンドミニアム
これは、治安が担保できない地域で選択されることが多いです。
アジア圏も発展しているとはいえ、戸建てやアパートはセキュリティ的に問題だということで、ゲート付きのコンドミニアムを借り上げてくれることがあります。
そうするとプール付きだったり、朝食付きだったり、そして部屋が広くてもお手伝いさんを雇えたりとぜいたくな生活を過ごすことができます。
一転、先進国の大都市では普通のアパートになることもあるため、治安との引き換え、という印象があります。 - 会社もちで車手配
現地の通勤や生活で車が必要な場合、会社が補助してくれることがあります。
全額補助も大手企業では結構聞きます。
あこがれの高級外車に乗れちゃったりすることもあります。 - 無料で一時帰国
頻度は会社によりますが、会社負担で日本に帰国できる制度がついてくることがあります。
半年、1年、3年、5年など、単身赴任者や家族がいても自分や妻(夫)の両親が日本住まいだと嬉しい制度です。 - 外国語学習費の補助
現地での英会話(現地語)の教室に通う場合、会社負担にしてくれるところがあります。
海外赴任は仕事でも生活でも語学力が求められます。
そのため、この費用が会社もちだとかなり助かります。
案外高いですからね。 - 個人評価UP→給料と賞与UP
会社の評価制度によりますが、海外赴任は一般的に評価されます。
そのため、毎年の給与改定で月給と賞与が上がることが多いです。
もちろん、赴任中や帰国後に出世できる可能性も高まるので、出世欲が強い人は足がかりにするのがおすすめです。 - 語学力UP
これは英会話スクールとは別の話なのですが、現地語をコミュニケーションに使う関係上、語学力は自然と伸びていきます。
もちろん引きこもっていれば別ですが、現地のコミュニティに参加すると、一定レベルまでは自然に引き上げてもらうことができるので語学力を伸ばしたい人にとってはお得です。
どうですか?魅力的ですか?
海外赴任というとお金の面が取りざたされますが、異国に長期間住むということも魅力の一つです。
特に、日本より物価が安い国だと、お金を使う楽しさをたっぷり味わえます。
逆に、日本より物価が高い国だと、先進国のためお金はかかるものの有名な観光地を回れるし、教育も充実しています。
海外赴任のデメリット
魅力もある反面、海外赴任のデメリットももちろんあります。
- 現地語でのコミュニケーション
言いたいことが伝わらず、ニュアンスの違いで混乱してしまうことも多々あります。 - 文化の違いによる衝突と調整の難しさ
言った言わないだったり、日本語特有の曖昧さだったり、そもそも文化的に仕事が職種ごとに細分化しているせいで頼んだ人にはその仕事をできなかったり、いろいろ難しさを感じるはずです。
心が折れなければいいのですが、ここから鬱になってしまう人もいます。 - 生活レベルの低下
これは、金額面ではありません。
日本ではふらっと行けたコンビニがなかったり、一人で入れる飲食店がなかったり、家が古かったりぼろかったり、不便を感じることがとてもたくさんあると思います。
特に、食文化が合わないと悲惨です。
お米も日本のようなジャポニカ米は世界から見ると少ないので、高い日本食店に通い詰めることになる人もいます。 - 運転時の事故
気を付けていても巻き込まれてしまうことがあります。
そうなるともう大変です。ケガしていれば救急車を呼んだり、病院で話したり、怪我がなくても車の破損対応など、てんやわんやです。
私も事故にあいましたが、現地語で話すのは非常に難しかったです。 - 日本文化から距離がある
お正月もなければひな祭りや五月人形もありません。
お子さんに日本文化を経験させたい場合は、日本人学校や日本文化のコミュニティを探してみましょう。 - 好きな時に日本へ帰れない
週末に日本へ帰国するという人もいますが、距離的な限界があります。
アメリカやヨーロッパ、アフリカの人は、どうしたって土日だけでは往復できません。
アジアならお金で解決できるので、このために現地でも節約生活を送るのも一つの手です。 - 子供の教育に関する不安
現地の子供たちはほぼ日本語を使えません。
そのため、日本人学校ではない場合には、どうしたって言葉の面での衝突があります。
また、いじめられるのもよくあることです。
先生方は気にしてくれるのですが、子供同士ではよくもめています。
言葉が通じない分、気持ちが通じなくて余計にもめごとが増えます。
赴任者本人は対応できないことがあるため、配偶者にも心の準備をしておいてもらう必要があります。 - 配偶者の精神的負担増
日本ならできていた病院の診察、学校の面談、何かの買い物、そういったことが気軽にできなくなります。
いろいろ調べて、子供の面倒も見て、食事も作って、でも食材はどんなものがあるかよくわからず、慣れるまではストレスだらけの日々を送ることになります。
ご褒美としてちょっと自由に使えるお金を増やして、少しでも快適に過ごしてもらうように気を配りましょう。
そうしないと途中で日本に帰られてしまうことも本当にあります。
私は家族赴任のため、家族の負担増をものすごく感じています。
日本ならこんなことないのに、日本ならこうできたのに。そう思っても仕方ないのですが、割り切れないものです。
不安が現実になった時に、どういう手段が取れるのかをしっかり話し合っておきましょう。
海外赴任を断るにはもしくは転職+退職する場合の流れ
どうでしょう?見比べてみて、海外赴任を断りたいですか?
海外赴任を断るためにはこちらを試してみましょう。
- そもそもどうしても行きたくないorいけないことを常々アピールしておく
面談や飲み会の際に、どうしてもいやなんだということをひたすら言っておくと、考慮してくれることがあります。 - 辞令が出た時に、本当に赴任なら退職しますと宣言する
会社にとってはこれで辞められると困るので、一般的には辞令の前に確認が入るはずです。
その際は素直に断ってしまいましょう。
誰だって自分が一番大事です。無理を押して心が疲弊してしまっては元も子もありません。 - 最終手段は退職or転職
もう本当に何も聞いてくれないけど海外赴任したくない場合には仕方ありません。
退職か転職をしましょう。
海外赴任も転職も勇気がいる決断です。
どちらを選んでも後悔することがあるかもしれません。
そのためには、まずは転職サービスに登録しておいて、自分の市場価値を確認しておくと安心して次のステップを考えることができます。
本当に転職する場合の流れ
どうしても話を聞いてくれない場合、まずは転職サービスに登録しましょう。
事前に登録して自分へのオファーを調べておくとなおいいです。
そして、面接をしつつ、会社には退職の意向を伝えましょう。
ここでやっと、「え、本当に辞めるの?」と気づいてくれる場合もあります。
もし聞いてもらえなければ、退職届を出して、有休消化して、退職という流れになります。
まとめ
- 海外赴任をいつ言われるか
およそ三か月前~1年前 - 海外赴任のメリット
お金面が大きい - 海外赴任のデメリット
生活の不便さが大きい - 断り方もしくは転職+退職する場合の流れ
常々行きたくないとアピール
退職を突き付ける
どうしようもなければ本当に転職する。
後悔がないように、どうか、よきサラリーマンライフを送ってください。
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