【海外赴任】愛車どうする?売るべき?持っていく?保管?後悔しない選択肢の選び方

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「海外赴任が決まった!でも、今乗っている愛車はどうしよう…?」

長年連れ添った思い入れのある車、あるいは買ったばかりの新車。海外赴任が決まった時、この「車の問題」に頭を悩ませる方は非常に多いのではないでしょうか。手放すのは寂しいけれど、持っていくのも大変そうだし、保管するにもお金がかかる…。

こんにちは!海外赴任経験者のふーさんです。私自身は赴任前に車を手放していましたが、同僚の中には「売却した人」「日本から車を持っていった人」「日本で保管した人」がそれぞれいました。彼らの話も参考に、海外赴任前の車の選択肢について、それぞれのメリット・デメリット、そして後悔しないための判断ポイントを整理しました。

この記事を読めば、あなたの状況に合った「車の最適な選択肢」を見つけるためのヒントが得られるはずです。

海外赴任前の車の選択肢は3つ!

海外赴任にあたり、日本で所有している車をどうするか、主な選択肢は以下の3つです。

  1. 売却する
  2. 海外へ持っていく(輸送する)
  3. 日本で保管する

それぞれのメリット・デメリット、費用感、手間などを比較検討し、ご自身の状況(赴任期間、車種、家族構成、予算、帰国後の予定など)に合わせて最適な方法を選びましょう。

選択肢1:「車を売却する」~ 手間と費用を最小限に

最も現実的で、多くの人が選ぶ選択肢かもしれません。

売却のメリット

  • 手間と費用がかからない: 輸送や保管に伴う煩雑な手続き、高額な費用、維持管理の手間から完全に解放されます。これが最大のメリットです。
  • 維持費がゼロになる: 自動車税、保険料、駐車場代といった継続的な費用負担がなくなります。
  • まとまった資金が手に入る: 売却代金を、赴任準備費用や現地での生活費、あるいは現地での車購入費用に充てることができます。

売却のデメリット

  • 愛着のある車を手放す寂しさ: 長年乗った車やこだわりの車の場合、精神的な抵抗感が大きいかもしれません。
  • 帰国時に再度購入する必要がある: 帰国後すぐに車が必要な場合、新たに車を探し、購入する手間と費用がかかります。
  • 人気車種は納期遅延の可能性も: 近年、半導体不足などの影響で新車の納期が大幅に遅れるケースがあります。帰国後すぐに希望の車が手に入らない可能性も考慮が必要です。

売却が向いている人・判断ポイント

  • 赴任期間が長い(3年以上など)
  • 車の年式が古い、走行距離が多い
  • 維持費や手間をかけたくない
  • 帰国後すぐに車が必要ではない、または別の車に乗り換える予定がある
  • 車への愛着よりも、合理性や経済性を重視する

選択肢2:「車を海外へ持っていく(輸送する)」~ 愛車と共に新生活へ

愛着のある車を海外でも使いたい、という場合に検討する選択肢ですが、ハードルはかなり高いと言えます。

輸送のメリット

  • 愛着のある車・使い慣れた車に乗れる: 現地で新たに車を探したり、慣れない左ハンドル車(多くの国の場合)に戸惑ったりする必要がありません。
  • 運転環境の維持(右ハンドルの場合): 日本と同じ右ハンドルで運転できるため、操作系の違和感は少なくなります。(ただし、走行車線は逆になります)

輸送のデメリット(費用・手間・リスク)

  • 高額な輸送費用: 車種や輸送距離にもよりますが、数十万円~100万円以上の輸送費用がかかるのが一般的です。
  • 煩雑な手続き: 輸出入の手続き、関税・税金の支払い、現地の車両登録、保険加入など、非常に複雑で時間のかかる手続きが必要です。専門業者に依頼する場合も、費用がかさみます。
  • 現地の規制への適合: 国によっては、排ガス規制や安全基準を満たすための改造が必要になる場合があります。
  • 右ハンドル運転のリスク: イギリスやオーストラリアなど一部の国を除き、多くの国は左ハンドル・右側通行です。右ハンドルの車で右側通行するのは視界が悪く、追い越し時などに危険が伴います。
  • メンテナンス・修理の困難さ: 日本仕様の車は、現地で部品の調達が難しかったり、修理を断られたりする可能性があります。特に日本独自の機能(カーナビなど)は現地では役に立たないことも。
  • 売却時の問題: 現地で右ハンドル車は需要が低く、売却しようとしても買い手が見つかりにくかったり、非常に安い価格になったりする可能性があります。

輸送が現実的なケース・判断ポイント

  • 赴任期間が非常に長い、または永住予定
  • 赴任先が右ハンドル・左側通行の国(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、香港、シンガポールなど)
  • 非常に希少価値の高い車や、特別な思い入れがある車
  • 高額な費用と煩雑な手続き、現地でのリスクを許容できる予算と覚悟がある

正直なところ、一般的な会社員や家族帯同の赴任の場合、日本から車を持っていくのはあまり現実的ではなく、デメリットの方が大きいケースが多いと言えます。

選択肢3:「車を日本で保管する」~ 帰国後を見据えて

赴任期間が比較的短く、帰国後も同じ車に乗り続けたい場合に検討される選択肢です。

保管のメリット

  • 帰国後すぐに愛車に乗れる: 車を探したり購入したりする手間なく、すぐに元のカーライフに戻れます。
  • 愛着のある車を手放さなくて済む: 車への思い入れが強い場合に。
  • 一時帰国時に利用できる: 日本滞在中の移動手段として活用できます。特に家族連れや荷物が多い場合に便利です。

保管のデメリット(維持費・劣化リスク)

  • 継続的な維持費: 乗らなくても、自動車税、自動車保険(中断制度あり)、駐車場代(月極など)は発生し続けます。年間で見るとかなりの負担になります。
  • 車の劣化リスク: 長期間動かさないと、バッテリー上がり、タイヤの劣化、オイルやガソリンの劣化、ゴム部品の硬化などが起こりやすくなります。
  • 定期的な管理の手間: 劣化を防ぐためには、定期的にエンジンをかけたり、少し動かしたりする管理が必要です。これを誰かに依頼する必要があります。

保管が適している人・判断ポイント

  • 赴任期間が比較的短い(1~2年程度)
  • 帰国後、確実にその車が必要で、乗り続けたい
  • 保管場所(実家の駐車場など)が確保できる
  • 信頼して車の管理(定期的なエンジン始動など)を頼める家族や友人がいる
  • 継続的な維持費を支払う経済的余裕がある

【補足】知っておきたい!海外の車事情(体験談より)

もし現地で車を購入・利用する場合、日本とは違う点が多くあります。私の経験や同僚の話からいくつかご紹介します。

  • 燃費性能: 日本車はやはり燃費が良いと実感します。ガソリン代が高い国(フランスも高い!)では重要なポイントです。
  • カーナビ: 現地で購入する車は、ナビが日本語に対応していないことがほとんど。スマホのナビアプリ(Google Mapsなど)を活用するのが一般的です。
  • 標準装備の違い: 日本では当たり前の装備(エアコン、USBポート、バックモニターなど)が、海外ではオプション扱いだったり、上位モデルにしかなかったりします。「え、これ付いてないの?」と驚くことも。サイドミラーが手動だったりすることも…。
  • マニュアル車(MT)の多さ: ヨーロッパなどではMT車がまだまだ主流です。AT車限定免許の方は、中古車選びの選択肢が狭まる可能性があります。(近年はAT車も増えています)
  • ディーラー網: 当然ながら、現地メーカーの方がディーラー数は多い傾向にあります。ただし、日本車も世界的に普及しているので、メンテナンスで極端に困ることは少ないでしょう。

後悔しない選択のために:事前に確認・検討すべきこと

どの選択肢を選ぶにしても、後悔しないためには以下の点を事前に明確にしておくことが重要です。

  1. 赴任期間と帰国後の計画: 赴任期間はどのくらいか? 帰国後すぐに車が必要か? ライフプランを具体的に考えましょう。
  2. 各選択肢の費用試算: 輸送費、保管の維持費、売却した場合のメリット(資金化)とデメリット(再購入費用)などを、できるだけ具体的に試算してみましょう。
  3. 車の査定額の確認: 「もし売るならいくらになるのか?」を知っておくことは、判断の大きな材料になります。ディーラーや中古車買取店、ネットの一括査定などを利用して、愛車の現在の価値を把握しておきましょう。

まとめ:あなたの状況に最適な選択肢を見つけよう

海外赴任前の車の扱いは、悩ましい問題ですが、それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがあります。

  • 売却: 手間・費用は最小限だが、愛車との別れと帰国後の再購入問題。
  • 輸送: 愛車と一緒だが、費用・手間・リスクが大きい。現実的にはハードル高。
  • 保管: 帰国後を見据えられるが、維持費と劣化リスク、管理の手間がかかる。

完璧な正解はありません。ご自身の赴任期間、予算、車の状態、家族構成、そして何より車への思い入れなどを総合的に考慮し、「自分(たち)にとって最も納得できる選択」をすることが大切です。

この記事が、あなたの意思決定の一助となれば幸いです。しっかりと比較検討し、すっきりした気持ちで海外赴任の準備を進めてください!

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