【フランス生活の洗礼】駐在者が体験!日常トラブルあるあるTOP5|笑撃の実態とサバイバル術

「フランス生活って、おしゃれで優雅なんでしょ?」

…と、思っていた時期が、私にもありました。

こんにちは!フランスでの駐在生活を経験した、ふーさんです。花の都パリ、美しい田園風景、美味しい食事…確かにフランスには魅力がたくさんあります。しかし!その裏側には、日本では想像もつかないような日常的なトラブルが満載なんです。

フランスに住んだ経験のある人が口を揃えて言う言葉があります。
「予定通りに進むだけで、幸せを感じるようになる」と。

そう、フランスは、ある意味「サバイバル能力」が鍛えられる国。フランス人が妙にトラブル対応に慣れているのは、日々のトラブル経験値が高いからかもしれません。

この記事では、私がフランスで実際に遭遇した、「日本ではありえない!でもフランスでは普通!?」な日常トラブルあるあるTOP5を、笑いと涙(?)の体験談と共にランキング形式でご紹介します。これからフランス生活を始める方、フランス旅行を計画中の方、異文化に興味のある方は、ぜひ心の準備(と笑いの準備)をしてお読みください!

※ランキングは筆者の衝撃度と影響度に基づいた独断です。もっとすごい経験をされた方もいるかもしれません…!

【第5位】予約したのに…まさかの「半年待ち」!?歯医者編

これは特に子供の歯医者さんで経験した話です。定期検診と歯石取りをお願いしようと予約に行くと…

受付:「OK!リストに加えとくね!」
私:「え?予約日は…?」
受付:「んー、今いっぱいだから、順番待ちリストね。空いたら連絡するよ。半年以上先になると思うけど。」

……半年!?!?

日本では「ちょっと歯が痛いから明日歯医者行こう」が普通ですよね。フランス(特に地方や専門医)では、専門医の予約が数ヶ月先まで埋まっていることは珍しくありません。緊急の場合は別ルートがあるのかもしれませんが、定期検診レベルだと、本当に気長に待つしかないのです。

幸い虫歯ではなかったので良かったですが、「すぐに病院にかかれる」という日本の医療アクセスの良さを、この時ほどありがたく感じたことはありませんでした。結局、予約が取れて実際に診てもらえたのは、半年以上経ってからでした…

教訓 / サバイバル術: 痛みが出る前の定期検診・予防が超重要。予約はとにかく早めに! 緊急時に対応してくれる病院(救急外来など)の場所と連絡先を事前に調べておく。

【第4位】おしゃれな街並みの裏側?恐怖の「お風呂場水漏れ」事件

石造りの重厚な建物、歴史を感じるアパルトマン…フランスの街並みは本当に素敵です。しかし、「古い」ということは「老朽化している」ということでもあります。

ある日、下の階の住人から「天井から水が漏れてる!」と苦情が。原因は我が家のお風呂場でした。修理が終わるまでの2週間、お風呂が使えない生活を強いられました…

しかも、これはまだマシな方。フランスでは、修理業者の手配が遅かったり、部品がなかったりして、修理に1ヶ月以上、ひどい場合は年単位でかかることもあると聞きます。(友人は実際に1年近くかかっていました…)

観光で見る美しい街並みと、実際に住むことのギャップを痛感した出来事でした。

教訓 / サバイバル術: 入居前に水回りの状態をしっかりチェックする(できれば)。トラブル発生時の連絡先(大家さん、管理会社、修理業者)をすぐに分かるようにしておく。そして、何事も気長に待つ覚悟を持つ。

【第3位】暗闇と寒さの洗礼…まさかの「ホテル大停電」

旅行先のホテルで、まさかの停電に遭遇しました。しかも、冬の寒い時期。

「断水よりマシか」と思ったのは甘かった…。フランスの多くのホテルや家庭では、

  • 給湯:電気式ボイラー
  • 暖房:電気式
  • キッチン:電気コンロ

という場合が多いのです。つまり、停電するとお湯が出ない、暖房がつかない、調理もできない、という三重苦に!

日が暮れると部屋は真っ暗。子供たちは寒がり、不安がる。結局、一晩中電気は復旧せず、翌朝早々に凍えながらチェックアウトしました。電気のない生活の辛さを骨身にしみて感じました。

ちなみに、日常生活でも地域一帯での停電は時々起こります。最初に停電したら、まずは窓の外を見て、自分の家だけなのか、地域全体なのかを確認するのがフランス流(?)の初動対応になりました。

教訓 / サバイバル術: 懐中電灯やモバイルバッテリーは必需品。冬場は防寒具を手元に。ロウソクもあると心強い。停電時の電力会社の連絡先を控えておく。

【第2位】日常茶飯事?デモ・ストライキで「家に帰れない」

フランス名物(?)とも言えるのが、デモとストライキです。年金改革、労働条件改善…様々な理由で、本当によく発生します。

デモ隊が道路を行進し始めると、その周辺は交通規制がかかり、車での通行はもちろん、徒歩での帰宅すら困難になることがあります。私も実際にデモに遭遇し、迂回ルートを探して彷徨い、家にたどり着くのに一苦労した経験があります。

さらに厄介なのが、交通機関(電車、メトロ、バス、飛行機)のストライキ。予告なしに大幅な運休や遅延が発生し、移動計画が完全に狂います。旅行はもちろん、日々の通勤・通学にも影響が出ます。

驚くべきは、フランス人の反応。「デモだから仕方ないね」「ストは労働者の権利だから」と、妙に物分かりが良いのです。怒る人はあまり見かけません。この「諦め」というか「寛容さ」というか…これもフランス文化なのでしょうか。

教訓 / サバイバル術: デモやストの情報は、在仏日本国大使館のサイトやニュースで常にチェックする習慣をつける。デモが行われている場所には絶対に近づかない。交通機関の運行情報は、公式サイトやアプリで直前まで確認する。そして、予定通りにいかなくても焦らない、諦める(割り切る)心構えを持つ。

【第1位】究極の壁?「英語が通じない」壁

そして、栄えある(?)第1位は、やはりこれ。日常生活における「英語が通じない」という現実です。

観光地のホテルやレストラン、大きなデパートなどでは英語が通じることも多いですが、一歩ローカルなパン屋さんや市場、小さな商店、役所などに入ると、途端に通じなくなる確率が上がります。特に年配の方には、英語を話せない、あるいは話したがらない人も結構います。

「ツナサンドイッチください」が通じず、指差しとジェスチャーでなんとか購入…なんてことは日常茶飯事。最初はもどかしく、ストレスを感じますが、これも慣れてきます。

ただ、面白いのは、言葉が通じなくても、意外と親切に対応してくれる人が多いこと。「フランス人は冷たい」というイメージがありましたが、地方都市だったせいか、片言のフランス語やジェスチャーでも、一生懸命理解しようとしてくれたり、英語が話せる人を呼んできてくれたりする場面も多く経験しました。

教訓 / サバイバル術: 基本的なフランス語の挨拶(Bonjour, Merci, S’il vous plaît等)だけでも覚えて使うこと。これだけで相手の対応が格段に良くなります。指差しやジェスチャー、翻訳アプリ(Googleレンズは神!)を最大限活用する。そして、完璧な言葉でなくても、伝えようとする姿勢が大切。

【番外編】フランス流トラブルサバイバル術と心構え

数々のトラブルを経験して学んだ、フランスで(あるいは海外で)逞しく生き抜くための心構えです。

  • 期待値を下げる: 日本と同じサービスや効率を期待しない。「予定通りにいかないのが普通」くらいに思っておく。
  • 臨機応変さを持つ: 計画通りにいかなくても、慌てず、代替案を考えたり、その状況を楽しんだりする柔軟性を持つ。
  • 情報収集能力を高める: 行政手続き、地域のルール、お得な情報など、自分で情報を探し、理解する力が求められる。
  • 図太さ・交渉力を身につける: 理不尽だと感じても、泣き寝入りせず、主張すべきことはしっかり主張する(ただし、冷静に)。
  • 笑い飛ばす力: どんなトラブルも、後になれば「いい経験だった」「面白いネタができた」と笑い飛ばせるくらいのメンタリティを持つ!

まとめ:トラブルもネタになる!フランス生活を楽しむ秘訣

フランス生活は、美しい景色や文化に触れられる素晴らしい経験であると同時に、日本では考えられないようなトラブルに遭遇する「サバイバル生活」でもあります。

今回ご紹介したTOP5は、そのほんの一例です。

  1. 英語が通じない壁
  2. デモ・ストで帰れない
  3. ホテルの大停電
  4. お風呂場の水漏れ
  5. 歯医者が半年待ち

トラブルの真っ只中にいる時は大変ですが、経験値が上がり、対応力が身につき、精神的にタフになれることは間違いありません。

そして何より、これらの経験は、帰国後には「笑える武勇伝」「貴重な人生のネタ」になります。

海外生活や旅行では、予期せぬ出来事がつきもの。でも、それをネガティブに捉えるのではなく、「これも異文化体験だ」「どうやって乗り越えようか」と、気持ちを切り替えて楽しむ姿勢が大切です。

トラブルさえも楽しむくらいの気持ちで、あなたの海外生活や旅行が、より豊かで思い出深いものになることを願っています!

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